陶芸作家 悦 -etsu-

大阪在住の陶芸作家。制作・活動・その他の記録。

棚板の補修について

   

長く使ってきた棚板がかなり汚れてきたので、一旦お掃除しておきました。

黒い部分は釉薬が焦げり付いてしまった部分。
陶芸 棚板の補修

きっと焼成の度に融けて固まるの繰り返しをしてると思います。
この上に作品を置いて焼くと板にくっついた状態になってしまうので、綺麗に取り除いて置きます。

全体的にアルミナのコーティングも剥げてきてますね。
陶芸 棚板の補修

まずはリューターを使って付着した釉薬の除去
先端の砥石系のビットは100円ショップのダイソーで買ったものです。
陶芸 棚板の補修

綺麗に取れました。
陶芸 棚板の補修

コーティングに使うアルミナと粘土を水に溶かします。
陶芸 棚板の補修

アルミナというのは酸化アルミニウムのことです。
融点が約2,000℃と超高温なので陶芸での焼成温度(1,200~1,300℃)ではまず融けることはありません。
なので、焼成時のくっつきを予防するのにも使います。
蓋物とかを焼成するときは、接点になる部分に塗っておくと安心。

粘土は普段使ってるもので、僅かにくっつきを良くするつもりで入れてみました。
さらさら過ぎても都合が悪いので。

この溶かしたものを棚板に刷毛で塗っていきます。
ちょっと粘土多かったかも。。
陶芸 棚板の補修

これで完了です。
陶芸 棚板の補修

 

ベタ底の作品なんかは棚板の状態がくっきり移ってしまうことがあるので、常に綺麗にしておく方が良いと思います。

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